60代になって知る、「選択肢」の考え方
【1】60代から増える選択肢
60代になると、減るものばかりが語られがちです。
体力が落ちる。若さを失う。仕事を辞める。収入が減る。
でも私は、本当の意味での
自分のための選択肢が増える年代でもあると思っています。
仕事を続けるのか、辞めるのか。
今までと同じ働き方をするのか、少しだけ働くのか。
誰かのために使ってきた時間を、自分のためにも使うのか。
住む場所を変えてみたり、まっさらな状態で
新しいことを始める人もいます。
そして、もちろん、何もしない自由を選ぶ人だっています。
若い頃は、学校、就職、結婚、子育て、仕事と、ある程度は「次にやること」が決まっていました。30歳前後からは、自分だけでは決められないことも増えていく。自分以外の大切な何かを優先すべき時間を過ごしてきたはずです。
でも60代になると、その道筋が急に薄く見えたり、ガラーンとした感じに映り始めたりします。
だからこそ、ここで一度、考える必要があると思っています。
これから何を優先するのか。
お金なのか。
健康なのか。
家族なのか。
仕事なのか。
楽しみなのか。
もちろん、どれか一つを選ぶという話ではありません。
ただ、自分の中で順番を決めておかないと、時間もお金も、結局は周りの都合や世間の空気に流されていきます。
60代は、自由が増える年代です。
「何をするか」より先に、
「これから、どんなふうに生きたいか」
私はそこを決めたことで、人生の最後の大きな方向転換のために一歩を踏み出しているひとりになれたと思っています。
もちろん、先のことは誰にもわかりません。
でも、私は決めたんです。
仕事を辞めて、もう、極薄年金でこじんまりと、家でつつましく暮らそうかと思いましたが、どうも全く足りません。
じゃあ、この年齢になってまで、お金お金と、お金の心配だけをしながら、節約だけを考えて生きるのか。
そう思ったら、嫌気がさしました。
しばらく、リタイアしていましたが、
でも、ある時、私はまた外に出ることを決めました。
そして、交通手段のない私の環境下でも働ける仕事はないか、1か月半さがしまくりました。
まずは、とりあえず、生活費を増やすこと。
私はシングルマザーで数十年、生きてきたので、激薄年金だけで、サバイバル生活のような倹約だけを毎日考えるような人生は終わりにしたい。
これまで、ずっと、そんな暮らしでした。
このまま、やがて70歳を迎えても、
そのまま、人生の最期まで行くのはつまらないと思ったのです。
続く……。



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