フラッシュバックのように蘇り涙

 涙・・・する


と書きたいところだけど、

40年もひとりで生きていると、涙は鼻でツンと止まる。

反射的に止める癖が、体の自然な反応になった。

泣けた方がいいらしいけどね。




パンチくんに会うために、市川動植物園には

長蛇の行列ができている。

すごなぁ…と、

並ぶ人たちを見ていた。

きっと、心優しい人たちなんだろうな……とか、

「今がチャンス」と、ユーチューブ再生狙い…とか(笑)

でも、

こういう現象に、私は癒される。

気持ちがほっこりする。

みんな、本当は、とてもやさしいんだと……。


その列に、背が高くてすらっとしたミニスカートの若い女の子がいた。

その後ろ姿に、今は亡き我が娘の後ろ姿がダブって見えた。





今、生きていたら、間違いなくあの列に並んで、

パンチくんに会いに行っただろう。


そして、

「めっちゃ、混んでた」

とか

「超かわいい❤」

とか

「ユーチューブに載せるんだ」

とか

「また行くつもり」

とか

「お母さんも、今度、一緒に行く?

連れて行ってあげようか」

とか

元気がよくてハリのあるはきはきした声が

蘇り、聞こえてきた。



この苦しみは、自分が死ぬまで、永遠に続く。


生きていれば、パンチくんにも会えたのに…

また、笑える日も必ず、来たのに、

2度でも3度でも4度でも5度でも10度でも……。


今、いるところが、幸せならそれでいい。

それしか、私の心の着地点はない。


一緒に、行きたかったなあ。

頑張ってるパンチくんに会いに___。


※2枚の画像は、実際の写真を水彩画風にAIで加工したものです。


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